アルゴリズムに好かれることは同質化すること

アルゴリズムに好かれるとは

SNSの普及によって人々は自己表現する機会が増えた。

私は個性的なオリジナルの人間だと主張する人が増える。

しかし、実績や知名度が低い一般の人はそんなことをしても人には知られない。

知られようと過激なことをすると炎上と言うリスクが付きまとう。

むしろ人の役に立とうとするように振る舞う発信がアルゴリズムには歓迎される。

アルゴリズムに好かれると

受け取る大多数の人は感情的な生物で、知能が高くない。

感情的な生き物に届ける主張は大体が同質化する。

そうなると、アルゴリズムはより多くの人に届くコンテンツを評価するため、結果的に均質なクオリティに終始するコンテンツがあふれ返る。

プラットフォームごとにクオリティ基準が異なるため、プラットフォームの特徴が際立つことになる。

アルゴリズムは異質なものを排除する。

例えばハッキングのようにアルゴリズムの裏をかく行為が発見されればそれらは対策されることになる。炎上商法や過激な発信も同様。

そうやって人はアルゴリズムに好かれようと同質化する。

結果的にプラットフォームの首を絞めるのではないか。

その感情的な生き物を飽きさせないためのバランスが難しいのだろう。

まとめ

生身の人間が感情に訴えるようなコンテンツが重要になってくると思わされる。

犯罪を除いて炎上はすべてが悪いとは言えない。

本当のことを言うと自分が否定されたと感じ、攻撃的になる人もいるからだ。

しかし、ソクラテス、プラトンがそうしてきたように哲学的思考者は物事に対する本質を理解しているため無知な生き物から叩かれる宿命にあるのかもしれない。

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