デザインとはなんでしょうか。
デザインとは単なる視覚的な表現ではありません。
それは時に人を誘導し、行動を設計する意思です。
物事の本質を捉えて抽出する設計図であり組織図です。
黒澤明監督の七人の侍という映画を見たことはあるでしょうか。
その映画内では最初はバラバラだった侍たちがロゴマークが描かれた旗をつくることで敵を倒すために団結します。

組織はバラバラでは成果が出ません。

この方向へ向かうという意思を見える化(デザイン)することでまとまりが生まれます。
目的が明確になれば組織としての方向性もパワーも一致団結して集中できます。
意思を見える化する作業には、プロジェクトや企業運営における決定権のある人が大切な役割を持ちます。
今やっている事業の本質はなんなのか、そもそもその方向で良いのかは組織内ではなかなかつかみにくいものです。
自分は何が得意なのかということを自分で客観的に理解することが難しいことと似ています。
誰かに褒められた経験や、外的な評価ではじめて自分の強みに気づくことができるのです。
このように企業や組織の本質を理解するには丁寧にヒアリングをするプロセスが重要になってきます。
客観的な視点が入ることでで本当の価値に気づくのです。
デザインはその客観的な視点と結び付けたい人とをつなぐ意思をもった設計図です。
この設計図さえあればそこから派生する、あらゆるデザインへと展開することができます。
その話はまた別の機会にしたいと思います。
今回はグラフィックデザインについて解説しました。
デザインを取り入れたいと考えている組織あるいは個人も今回の考え方を頭の片隅に置いてもらえるとうれしいです。