「ピークタイムに稼働してるのに、なかなか鳴らない」
「以前ほど報酬が少ない気がする」
「SNSでも稼げないって声ばかり…」
こんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
でも、それはあなたのスキルや努力が足りないわけではなく、「閑散期」というフードデリバリーのお仕事特有の波にぶつかっているだけかもしれません。
今回はデザイナーの筆者がわかりやすくグラフでフードデリバリー業界の稼げる波を見える化してみました。
外出時の快適な気温は?

前提としてフードデリバリーは注文者が外出したくない時に、注文が増えます。人が外出したくなる気温を理解することで、需要と供給のバランスの基本を理解することができます。東京都の月別平均気温を参考にします。この図の快適な気温から外れる時期に注文数が増加する傾向があります。そしてその快適な気温が現在の気温と大きく離れるほどフードデリバリーの需要が増えます。
年間を通した「閑散期」と「繁忙期」の特徴とは?

基本的にフードデリバリーは需要が高まれば、注文数も増加するためそれに比例した形で報酬単価も増加します。たくさん注文がはいると報酬単価もどんどん上乗せされるので効率的に報酬を確保できるタイミングとされているのです。
繁忙期は冬(1月・2月)と夏(7月・8月)

冬と夏は寒さ・暑さで外出したくない人が増える時期です。外で稼働するため体力的にもきつく、配達する人の数も減る傾向にあります。配達環境は過酷になりますが、稼げるタイミングを狙えるのがこの時期の醍醐味です。
真冬の雪がちらつく日や連日雨が降る梅雨の時期は「注文数が2倍・報酬1.5倍」なんてこともあります。夏休みに入る7月後半から8月末までは注文が鳴り止まない状態が続きます。
また、卒業式シーズンやクリスマスシーズンも需要増が期待できます。

冬は昼よりも夜(気温低下)のほうが、夏は夜よりも昼(気温上昇)のほうが注文数が上がる傾向にあります。
閑散期は春(4月・5月)と秋(10月・11月)

気候が安定していて、外出しやすい春と秋は注文が減る傾向にあります。特に新生活シーズンの春や、秋の行楽シーズンは、ユーザーが外で食事することが増え、フードデリバリーの需要が減少します。
長期休暇のある学生さんなどが新たにフードデリバリーのお仕事を始めやすくなり、供給過多になりがちなのもこの時期の特徴です。また意外にもゴールデンウィークやお盆休みの大型連休は旅行や帰省の影響で、平日よりも需要が減るケースがあります。
閑散期はブースト(報酬上乗せ)もつきにくく、注文数も減少するのでモチベーションの維持に苦労するのも特徴です。
曜日・時間別でもチャンスは変わる
週単位:土日が狙い目!

土日(祝日)家族での食事需要や、友人との集まりなどで注文数がアップします。
平日よりブースト(報酬上乗せ)がつきやすく、連続した受注も期待できる傾向にあります。私の体感だと平日の2倍の報酬が獲得できるイメージです。ただし、祝日を含む三連休の中日は注文数が減りがちになるので注意が必要です。
時間帯:ピークタイムは1分の差が勝負

- ランチタイム:11:00〜13:00
- ディナータイム:18:00〜21:00
ピーク前に需要が多いエリアに入っておくと、いち早く注文を受ける可能性が高くなります。
また、分・時間単位で報酬増額が期待できるのでしっかり準備をした上でお仕事に集中したいところです。

需要と供給は気候・季節・年・週・日・イベントが組み合わさり形成されています。報酬もこういったアルゴリズムで調整されているため、上手く需給の波を理解して稼働することが収入獲得の効率UPにつながるのです。

繁忙期の前後も比較的稼ぎやすくなっているので参考にしてみて。
SNSを使って今の稼ぎどきをチェック!

意外と見落とされがちなのが、X(旧Twitter)などでのリアルな声のチェック。
「今日マジで鳴らん」
「ブーストついてる!」
「雨の日最高」
など、実際に稼働している人の投稿の内容や量で、今が稼ぎどきなのかを肌感覚で把握することができます。
SNSを利用することで配達する人の生の声に触れ、リアルな需要と供給をつかみとってください。
とはいってもどうやってモチベーションを維持すればいいの?
フードデリバリーは「自由」な働き方が魅力である反面、上司も同僚もいないため、閑散期のモチベーションの維持が難しい仕事でもあります。
リアルやSNSで配達仲間とつながろう

近くに仲のいい配達仲間ができたら、たまに一緒に稼働してモチベーションを上げるのも効果的。
「今日は一緒にランチ食べよう」など、ちょっとした楽しみを組み合わせるだけで気分が変わります。
ネットでも同じことができるでしょう。X(旧Twitter)などのSNSで配達用アカウントを持つこともおすすめです。

今日は爆鳴りだった!

鳴らないねー
同じ立場の人とリアルタイムで共有できるのは自分への励みやモチベーションの維持に繋がります。
リアルやネットから他の配達の人たちの頑張りや工夫を知るだけで、自分のやる気が復活することもあります。また、自分の成果を誰かと共有することで同じ悩みを持った人に影響を与えることもできるはずです。
目標を設定する

モチベーションを支えるのに明確な目標設定も有効です。
私の場合は、「最低でも月5万円投資にまわす」という目標を掲げていました。家計簿アプリで資産の増加を実感できたので達成感がありました。見える成果はモチベーションを維持するのに有効です。

5日働いたらご褒美に焼肉!

月10万円達成で旅行に行く!
自分にとって意味のある目標を持つことが、がんばる原動力になります。
なんとなく働くより、「目標を実現する」という意識があれば、不思議と踏ん張れたりします。
私が目標設定をした詳細は下記記事を参考にしてください。
稼げないときは休んでOK!休むも仕事のうち
フードデリバリーのお仕事は1年のうち1/3、つまり年間4ヶ月(4月・5月・10月・11月)は稼げない閑散期があります。また一件あたりの報酬額は繁忙期と比べて最大1/10に低下します。
それと引き換えに下記のような「自由」があります。
- 上司がいない
- 出勤義務がない
- 働く日・時間・エリアを自分で決められる
つまり、今は稼げないと分かっている時にムリに働かなくていいという自由さがあるのです。
4ヶ月という長い閑散期があることを事前に分かっていれば、スケジュール設計を組み立てることで本当の意味で効率的な働き方ができると思います。

- 本業を頑張る or 他の副業に挑戦する
- 趣味や資格の勉強にあてる
- 旅行や体を休めてリフレッシュする
など、閑散期の時間を自分に投資することで、より充実した将来の計画をたてられるでしょう。
また、1日・2日離れてみると、「やっぱり働きたいな」と思えることもあります。
次の波に乗るために休むも仕事のうちと考え、上手に力を抜きましょう。
今が稼ぐチャンス

以前と比べて、確かに報酬単価が下がったという声は増えました。私自身も過去の収益と現状を比べるとそう感じることもあります。
しかし、繁忙期の受注数やブーストだけで見れば「むしろ変わっていない or 地域によっては増えている」ケースもあります。
つまり、常に同じだけ稼げる仕事ではなく、稼げる今に集中して働くタイプの仕事に変化してきていると言えるのではないでしょうか。
まとめ:稼げないと感じる前に「稼げる波」を知って、戦略的に働こう!
フードデリバリーは、昔のようにいつでも稼げる仕事ではなくなったかもしれません。
しかし、いつ・どう稼ぐかを戦略的に考えれば、今でも十分に稼げる仕事です。
- 需要と供給の波を知る
- モチベーションのコントロール
- 休むも仕事のうち
これらを理解して、自分のペースと戦略で上手く稼げる波にのって働けば、精神的にも体力的にもラクになります。
焦らず、賢く、そして自由に。
あなたらしいデリバリーライフを楽しんでください!